オヤのきもち、コのきもち

9歳と6歳の兄弟との毎日を、記録していきます。ときどき、親業。たいてい、失敗。そんな毎日。

我が家が「泣き声通報」を受けたときの話。

悲しい事件がまた起きました。

1歳の息子をエアガンで撃った(かもしれない)両親。

 

児童相談所の対応がまた問題視されています。

でも一方で、こんな記事もある。

 

~「泣き声通報」と児童相談所の訪問が招いた家庭崩壊の悲劇~

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/55638

 

 

我が家は昔、この「泣き声通報」を受けました。

 

 

説明によると

「泣き声がひどいと通報がありまして」と。

(窓開けっぱなしで鼻の吸引をしてたからだ)

 

 

「ドンという殴るような音も聞こえていると」

(子どもがベッドで跳ねた、ぶつかった、ボールが壁に当たったかな)

 

 

  

当時、夫がうつ病

私もいろいろ限界で

病院に相談し、精神安定剤を飲み、

子どもから「ママ、最近優しくなったね」など言われて

「ああ、ようやく生活が回復し始めた」と

明るい気持ちになっていた矢先に。

 

 

 

同じマンションの人から、そういう目で見られているんだな、

というショック。

 

 

薬の力を借りてまで頑張って子育てしているのに、

「応援」ではなく「監視」されている、

と感じざるを得ない世間の冷たさ。

(子育て中の親を見る目なんてそんなものなんだ)

 

 

辛い気持ちになったのは事実です。

 

 

 

玄関先で夫が会話している雰囲気が尋常じゃないと感じ、

子どもを抱いて飛んでいきました。

 

思い切り子どもを抱きしめ、一緒に笑い、

無意識に「うちは大丈夫です!」と

アピールをしている自分がいました。

 

 

こんなに笑ってすくすく育つ、

かわいいわが子を見てほしい。

 

私たちは頑張って育てている、

ということを認めてほしい。

 

今だから笑い話ですが、

やっぱり当時は辛かった。

 

 

 

でもね、それでも、

あの場に来てくれた児童相談所の職員のかたは

とても丁寧で、静かに、

私たちに接してくれた。

 

 

通報があればこんな夜遅くでも、

どんな家庭かもわからないのに、訪問する。

本当に大変な仕事だと思います。

 

 

きっと毎日毎日こんな仕事を繰り返し、

ひとりでも子どもを救おうと働いている

職員のかたが「悪」だとは

当時も今も、やっぱり思えないのです。

 

 

エアガンで我が子を打った(かもしれない)親がいるこの世の中、

 虐待を防ぐためには誤報だろうが何だろうが

ちょっとでも「変だな」と思ったら

通報してほしいと思います。

 

 

誤報でいいじゃないですか。

 

 

子どもは泣くものだし、泣き方だって個性それぞれだし、

世の中が子育てに慣れていないだけ。

 

笑って「わかってないのね、子どもってそんなものよ」

と、親の余裕をぶちかましてあげましょうよ。

 

 

余談ですが、

電車で泣き叫ぶ長男(当時1歳)をあやしていたら、

見知らぬおばあさんが寄ってきて

「ちょっと、この子の泣き方異常じゃない?」

ってささやかれたことがありました。

 

うるさいから降りてほしかったのかな?

一般の人が、

少ない自分の子育て経験内で判断することも、

危険が伴いますね。

 

 

必要なのは親のケアです。

子どもと同時に親も守る姿勢が社会にないと、

追い詰められた親のストレスが

結局子どもに向かってしまう。

 

 

「泣き声通報」じゃなくて

「見守り通報」とかに名前を変えて

「私たちは応援していますよ」

「子も親も救いたい」

「だからみんなで見守ろう」

誤報だったらいい知らせです」

なんて、プラスのイメージをつけて

相談所も政治も世の中も、

運営していけないもんでしょうか。

 

 

記事の母親を追い詰めたのは、

児童相談所ではなく

育児に非協力的な父親や

育児の責任を母親に押しつける義母です。

もう少し彼女の周りに話を聞いてくれる味方がいれば

結果は変わっていたでしょうに。

 

 

この世の中から児童虐待を無くしたい。

何が私にできるんだろう。

 

 

 

おしまい