オヤのきもち、コのきもち

9歳と6歳の兄弟との毎日を、記録していきます。ときどき、親業。たいてい、失敗。そんな毎日。

【実録hintゼミ】イノベーション実習5~ソリューションを考える


 

前回の補講を受け「ナイトナニーを安くする」方向性で具体的に考えることに決めました。

 


いよいよ具体的なサービス内容を考えていきます。

 

 

まず講義で学んだのは「ジョブ理論」。

 

 

人がサービスを使うときには、何らかの「片付けるべき仕事(=ジョブ)」があると考え、それに合った解決方法を考えるというもの。

 

 

ジョブには3つあり、それぞれ具体的な例を自分に置き換えてみるとよくわかりました。

 

・機能ジョブ(目の前の何かを何とかしたい)
…新しい物干しハンガ

ー(洗濯ばさみが三分の一くらい壊れちゃって全然干せない!)

 

・感情ジョブ(自分がこう思いたい、思いたくない)
…クナイプのハンドクリーム(香りで気分が上がる、リラックスできる)

 

・社会的なジョブ(人からこう思われたい、思われたくない)
…定期的な髪や肌のメンテナンス(見た目をできる範囲で整えておきたい、活発に見せたい)

 


つぎに、顧客がジョブに出会うまでの流れをカスタマージャーニーにまとめます。

 

ジョブは顧客が置かれた状況によって変化するため、状況や購買行動を4段階ほどに分けて、シートに埋めていきました。

 


ここでつまづきました…。というか、悩みました。

 


ジョブへの落とし込みは得意の妄想や、自分の育児日記を読み返して何とか埋められたのですが、カスタマージャーニーというのがピンとこず…。

 


ナイトナニーの場合は「知る→登録する→使ってみる→継続利用する」の一本の軸しか想像ができず、でも、なんだかしっくりいかない…これでいいのかしら?

 

 

一度書いたカスタマージャーニーを斉藤先生に見ていだきご意見を伺うことに。(Facebookでいつでもアドバイスがいただけるのがとってもありがたいです。そしていつもお返事が早い!!!( ゚Д゚)ひ~!)

 


以下いただいたアドバイスです(原文掲載)

 

1. ジョブ
ジョブを考える上では「より具体的な状況」を想定することが大切な点です。寝たいと思うのは、具体的にはどういう夜でしょうか?ふと、寂しい、育児の大変さを共有したいと思うのは、具体的にはどういう瞬間でしょうか?無責任な母親と思われたくないと思うのは、具体的にはどういう時でしょうか?


2. カスタマージャーニー
こちらは提供者視点になっているように感じました。ジョブの「状況」をまずは丁寧に考えてみて、その上で、完全に顧客視点でジャーニーを考えると、すこしかわってくるのではないでしょうか?


ビジネスバーソンは、一般的に先を急ぎすぎます。具体的なサービスや価格などを考える前に、完全に顧客視点になりきって、その体験を想像し、どういう障害があるか、その特に(情報接点を意識しながら) どんなサポートがあるとすばらしい解決策になるかを考えたいです。

 

 

最後のアドバイス、まさにまさに、と納得。CPFインタビューの時と同じく「生みの親ごころ」がさく裂してしまいました。というか、会社での仕事のやりかたが染みついてしまっているせいか、とにかくアイディアがでたらすぐに「提供側目線」で考える癖がついているようです。

 


〆切が迫っていたり、成果を早く求められるがあまりに「はやく解決策を!」「この解決策はどうだろう?」と考える頭になってしまっているんだなあ…。

 

 

ちょうどこの間ヒアリングしたママ友だち2名にLINEで感触を聞けたので、それを参考にしてもう一度、徹底的に顧客視点で考え直してみました。

 

じっくり考えると、もっともっといろいろな「状況」が浮かんできました。

 

・とにかく誰でもいいから抱っこしてて!!!寝たい!って思っている


・昼間におでかけやイベントがあって「子どもが今夜寝れなかったらどうしよう」って不安になることあったなあ

 

・いっつも体が疲れて肩こりもひどくて、でもゆっくりお風呂にも入れなかった


・「シッターを利用している」って言うと、経済的に恵まれているととられて引け目を感じる人もいるかも。「他の人は一人で頑張っているのに」と言われて傷ついたり。

 

 

こうしてできたシートが以下の3枚。最終的にどんなサービスか、まで落とし込みます。ふう…。

 

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ジョブシート

 

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カスタマージャーニーマップ

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ソリューション




2度目の提出で、斉藤先生からは以下のアドバイス(原文掲載)

①全般的にですが、言葉は網羅的・説明的ではなく、シンプルに短くまとめられると、もっと人の心に響く


②社会的ジョブは他にありませんか?ママ友にこう見られたいとか、旦那さんにこう見られたくないとか?

 

 


言葉、難しいなあ…。具体的に、と思うと長くなってしまうのよね…。

 

 

社会的ジョブは確かにまだありそうな気がします。まだ日本になじみのないサービスは、特にここが重要な気が。(無痛分娩を選択したときに、何人もの人に「痛くても産めるのに何で?」と言われてちょっと凹んだことを思い出した)

 

・ママ友に…金銭的に恵まれているわけではないということ、手抜きをしているわけではないと理解してほしい


・旦那に…(このポイントは大事かも!)「旦那が頼りないと思っている」と思われたくない(明日も仕事があるし、大変なことは分かっている、でも体は辛いのよ、的な)

 

このあたり「新しいシェアの形に貢献して、自分も社会貢献に参加している」という説明がつくと参加しやすいかな?夫婦で育児を乗り越えるのが理想だけれど、現実的に難しい場合に「第三の手」として、旦那さんからの提案(プレゼント)という形をとるのもいいかもしれないなあ、と考えたり。これは見せ方やプロモーションの時に役だつかも。

 

 

考えることがありすぎて、すでに頭がパンク状態ですが、まだまだイノベーションの道は続く…( ゚Д゚)

 

次は出来上がったソリューションシートを基に、プロトタイプを作ります!作るものいっぱいあるよ!

 

 

つづく