【実録hintゼミ】イノベーション実習5~ソリューションを考える
前回の補講を受け「ナイトナニーを安くする」方向性で具体的に考えることに決めました。
いよいよ具体的なサービス内容を考えていきます。
まず講義で学んだのは「ジョブ理論」。
人がサービスを使うときには、何らかの「片付けるべき仕事(=ジョブ)」があると考え、それに合った解決方法を考えるというもの。
ジョブには3つあり、それぞれ具体的な例を自分に置き換えてみるとよくわかりました。
・機能ジョブ(目の前の何かを何とかしたい)
…新しい物干しハンガ
ー(洗濯ばさみが三分の一くらい壊れちゃって全然干せない!)
・感情ジョブ(自分がこう思いたい、思いたくない)
…クナイプのハンドクリーム(香りで気分が上がる、リラックスできる)
・社会的なジョブ(人からこう思われたい、思われたくない)
…定期的な髪や肌のメンテナンス(見た目をできる範囲で整えておきたい、活発に見せたい)
つぎに、顧客がジョブに出会うまでの流れをカスタマージャーニーにまとめます。
ジョブは顧客が置かれた状況によって変化するため、状況や購買行動を4段階ほどに分けて、シートに埋めていきました。
ここでつまづきました…。というか、悩みました。
ジョブへの落とし込みは得意の妄想や、自分の育児日記を読み返して何とか埋められたのですが、カスタマージャーニーというのがピンとこず…。
ナイトナニーの場合は「知る→登録する→使ってみる→継続利用する」の一本の軸しか想像ができず、でも、なんだかしっくりいかない…これでいいのかしら?
一度書いたカスタマージャーニーを斉藤先生に見ていだきご意見を伺うことに。(Facebookでいつでもアドバイスがいただけるのがとってもありがたいです。そしていつもお返事が早い!!!( ゚Д゚)ひ~!)
以下いただいたアドバイスです(原文掲載)
1. ジョブ
ジョブを考える上では「より具体的な状況」を想定することが大切な点です。寝たいと思うのは、具体的にはどういう夜でしょうか?ふと、寂しい、育児の大変さを共有したいと思うのは、具体的にはどういう瞬間でしょうか?無責任な母親と思われたくないと思うのは、具体的にはどういう時でしょうか?
2. カスタマージャーニー
こちらは提供者視点になっているように感じました。ジョブの「状況」をまずは丁寧に考えてみて、その上で、完全に顧客視点でジャーニーを考えると、すこしかわってくるのではないでしょうか?
ビジネスバーソンは、一般的に先を急ぎすぎます。具体的なサービスや価格などを考える前に、完全に顧客視点になりきって、その体験を想像し、どういう障害があるか、その特に(情報接点を意識しながら) どんなサポートがあるとすばらしい解決策になるかを考えたいです。
最後のアドバイス、まさにまさに、と納得。CPFインタビューの時と同じく「生みの親ごころ」がさく裂してしまいました。というか、会社での仕事のやりかたが染みついてしまっているせいか、とにかくアイディアがでたらすぐに「提供側目線」で考える癖がついているようです。
〆切が迫っていたり、成果を早く求められるがあまりに「はやく解決策を!」「この解決策はどうだろう?」と考える頭になってしまっているんだなあ…。
ちょうどこの間ヒアリングしたママ友だち2名にLINEで感触を聞けたので、それを参考にしてもう一度、徹底的に顧客視点で考え直してみました。
じっくり考えると、もっともっといろいろな「状況」が浮かんできました。
・とにかく誰でもいいから抱っこしてて!!!寝たい!って思っている
・昼間におでかけやイベントがあって「子どもが今夜寝れなかったらどうしよう」って不安になることあったなあ
・いっつも体が疲れて肩こりもひどくて、でもゆっくりお風呂にも入れなかった
・「シッターを利用している」って言うと、経済的に恵まれているととられて引け目を感じる人もいるかも。「他の人は一人で頑張っているのに」と言われて傷ついたり。
こうしてできたシートが以下の3枚。最終的にどんなサービスか、まで落とし込みます。ふう…。
2度目の提出で、斉藤先生からは以下のアドバイス(原文掲載)
①全般的にですが、言葉は網羅的・説明的ではなく、シンプルに短くまとめられると、もっと人の心に響く
②社会的ジョブは他にありませんか?ママ友にこう見られたいとか、旦那さんにこう見られたくないとか?
言葉、難しいなあ…。具体的に、と思うと長くなってしまうのよね…。
社会的ジョブは確かにまだありそうな気がします。まだ日本になじみのないサービスは、特にここが重要な気が。(無痛分娩を選択したときに、何人もの人に「痛くても産めるのに何で?」と言われてちょっと凹んだことを思い出した)
・ママ友に…金銭的に恵まれているわけではないということ、手抜きをしているわけではないと理解してほしい
・旦那に…(このポイントは大事かも!)「旦那が頼りないと思っている」と思われたくない(明日も仕事があるし、大変なことは分かっている、でも体は辛いのよ、的な)
このあたり「新しいシェアの形に貢献して、自分も社会貢献に参加している」という説明がつくと参加しやすいかな?夫婦で育児を乗り越えるのが理想だけれど、現実的に難しい場合に「第三の手」として、旦那さんからの提案(プレゼント)という形をとるのもいいかもしれないなあ、と考えたり。これは見せ方やプロモーションの時に役だつかも。
考えることがありすぎて、すでに頭がパンク状態ですが、まだまだイノベーションの道は続く…( ゚Д゚)
次は出来上がったソリューションシートを基に、プロトタイプを作ります!作るものいっぱいあるよ!
つづく