「しなくちゃいけない」だけではなく「したいこと」もやっていこう
在宅に切り替わってから2週間がたち、少し心とが体が疲れたなあと、そんな週末。ちょっとしんどいなあと思って、通っている心療内科へ。薬を処方してもらい、最近の出来事をつらつら先生と話し、看護婦をしている叔母とも話し、ランチをひとり食べて、ボーッとする。頭と体の疲れがほぐれていく。。。
百貨店の照明が消え、人気のない渋谷はさすがにゾッとしました。早く正常に戻ってほしい。いつでもどこでも行ける世界に。そう思ってちょっと涙がでました。(心が弱ってるなあ)
先生曰く、「今は、『しなくちゃいけないこと』ではなく、『したいこと』を、工夫してしてください」とのこと。
確かに、今まで「しなくちゃいけない」で行動しすぎていた気がします。
肩にめちゃくちゃ力が入って生きている。
・子どもを運動させなくちゃいけない
・子どもの学びを止めてはいけない
・ゲームやテレビばかり見せてはいけない
・在宅だからと言って、仕事で足を引っ張ってはいけない
・今まで以上に頑張らなくちゃいけない
(でも感染者は増えていく。。。)
しなくちゃいけないこと、いがいに「したいこと」を増やしていく。来週からは、すこしペースダウンしてでもいいから、自分の心と体の声を聴いて行動していこうと思います。
さて、しかし、外出自粛の中、初めて尽くしの毎日、うれしい発見もあって。
■週末のギョーザづくり・・・時間があること=ギョーザ作り(主観)ということで、初めて手作り餃子に挑戦してみました。手作り餃子、めちゃくちゃおいしくて感動!おいしいし、楽しいし、時間潰れるし(笑)で本当におすすめです。そういえばスーパーで餃子の皮が山積みになってたのは、みんな同じこと考えているからかな?
■オンラインでの体操教室・・・親子でストレッチや筋トレを教えてもらいました。ほかの人の目も気にせず、ゴロンゴロン床に寝転んでストレッチやバランス。子どもと一緒に本格的な体幹トレーニングを学べ、げらげら笑うくらいリラックスして楽しかった~!朝運動して、リフレッシュして勉強&仕事。コロナ後でも習慣化したいくらいです。
■作ってみたかったケーキのレシピに挑戦・・・ずっとあこがれていた「手作りおやつ」に在宅だからこそ挑戦できる、と、レシピ本を購入し、少しずつ作って家族に意見をもらっています。そして今朝、究極のバナナケーキレシピが完成!油も砂糖も少ししか使わないレシピに、ナッツと粉砂糖をすこし振りかけたところ、触感と甘みがいい感じで家族に大好評でした。やった~!
■家族でおにぎりにぎにぎランチ・・・おひつにドカンとご飯を入れて、好きなグザイで握って食べるおにぎりランチ。やってみたら超楽しい&片付けも楽で、子どもももりもり食べてくれます。来週はZoomでみんなでおにぎりを握るイベントに参加予定なのでそれも楽しみです。
▼おにぎりキャラバンというイベントに参加予定♪
http://wakuwakuwork.jp/?page_id=6913
■テレビ会議ではじめましてのひとと一緒に仕事、何とかなるもんだ。・・・今まで「あってなんぼ」と思っていたのが覆りました。顔を見て話せば通じるもんだなあ、と。たま~にテレビ会議に子どもも乱入しちゃったりするんだけど(アクシデント的に)、逆にちょっと空気が和みました、と言っていただけてホッ。新しい働き方の匂いがしました。
そして今夜は初のオンライン飲み会!!新しい体験がまた一つ増えそうです。
キモチはどうしてもふさぎがちだけど、前を向いて、せっかくだから外出自粛を楽しみたいと思います。
おしまい
初めて焼いたけどいい感じ!
【実録hintゼミ】イノベーション実習5~ビジネスモデルを構想する
出来上がったプロトタイプをもとに、ビジネスモデルキャンパスでいったん事業を俯瞰でみて収益化の整理をし、さらにPSF(課題解決フィット)インタビューを行います。
前回のCPF(顧客課題フィット)インタビューとは違い、(できれば)実際にそのプランに興味がありそうな人に聞いてみます。人数は最低5名、というところは前回と同じです。
ヒアリングをして明らかにしたいことは、以下3つ
・製品リスク:最小限の機能は何か?
・顧客リスク:最初に買う人はだれか?
・市場リスク:いくらで買ってくれるか?
結果により、ピボットももちろん可能。今まで仕事で行っている新サービスについてのアンケートはまさにこれなので今度は感覚がつかみやすかったです。
何とか5名にアポをとり、ヒアリングを行いました。金額についてはやっぱりというか、予想通りの回答を得られてホッ。むしろ、私の設定はちょっと安すぎかも?ある程度質を求められるサービスなので、納得できれば価格はもう少し上げてもいいかなという感触です。(確かに最低賃金に深夜割増を考えると、もう少し上げるのが現実的だとあとで気づきました)
インタビューを重ねると、
・むしろ2子の時に頼みたい(1子と2子の寝貸付のリズムが違うので大変だし、どうしても上の子にかまってあげれられないので)
・新生児や夜泣きのほか、卒乳のときにも使えるかも
・経験者のほうがありがたいが、大学生くらいのほうが気軽に指示できて気を使わないかも?
などなどリアルな声がたくさん。
2子については私もすごく体験してて、夜中に下の子が起きてしまって寝かしつけているときに上の子が起きてしまったときのカオス・・・。結局上をほったらかしてしまったという罪悪感を思い出しました。ナイトナニーにお任せして、上の子とゆっくり絵本タイムなどがあれば、家族みんなの笑顔につながるなあと。おおむね好意的な意見で、プラン自体の方向性は間違っていないのだなと確信できました。
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さて、ここまで書いて。
hintゼミのイノベーション演習としては、PSF(課題解決フィット)インタビューを完了させたところで、いったんゴールをむかえます。
「受講料が変わらず、2つも学べるならやったほうがお得でしょ!」というケチ根性からスタートした私のイノベーション演習も、斉藤先生のアドバイスをいただきながらなんとかここまで来ることができました。
「ママのストレス緩和、ひいては子どもの笑顔につながるサービスを考えたい」とアイディアを出してから、インタビューを重ね、ピボットし、友人からナイトナニーというサービスがあることを知り、調べ、斉藤先生から単価を下げる方向性でアドバイスをいただき・・・
ものすごく無理をしたわけでもなく(学ぶことが多く、ちょっと途中で頭がパンクしそうになりましたが)出会いとアドバイスで道が開け、ここまです~っと流れ着いた、そんな不思議な感覚のする3カ月でした。
逆に、こんなに自然にひとつのアイディアを「もしかしたら実現できそう」というレベルまで落とし込めることに感動。やりかたを座学で学ぶだけでは、絶対に得なかったであろう腹落ち感を、実践することで得ることができました。
これからイノベーション実習に挑戦してみようと思っている方は、とにかくすべてのステップを自分のプランで試し、体験することをおすすめします。そうすることで、よりしっかりとhintフレームワークが理解できます。先生がいつでも相談に乗ってくださるので、オンラインでも十分にこなせます。
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さて、私のhintゼミの活動ですが、ありがたいことに、斉藤先生や協力者さまのおかげでPSF(課題解決フィット)インタビューの先のステップへ進むことになりました。
MVP(Minimum Viable Product:実用最小限の製品)をつくり、ユーザーテストを繰り返してみよう、ということに。フィードバックをもらって、PMF(Product Market Fit)を目指します。
正直に言います。
私、寝なきゃダメなタイプなんです…
いつもは子どもと毎日9時半に寝てるんです。
補講や勉強会でリアル参加したhintゼミも、毎回眠かったんです・・・(笑)
そんな私がどこまでいけるか、正直、ワクワクよりドキドキのほうが強いですが、一緒にトライしてくれるメンバーも、斉藤先生はじめ強力なアドバイザーのかたがたとのご縁もできたし、できるところまで頑張ってみたいなと思います。
人生、楽しいほうへ。
おしまい
ウイルス以外に広げちゃいけないこと
【実録hintゼミ】イノベーション実習6~プロトタイプを制作する
プロトタイプとは、本格的な物を作る前に顧客にサービスを直感で体感できるものを試してもらい「もっとこうしてほしい」「必要最低な機能はこれ」「いくらなら買いそうか」などを検証するためのもの。
私の場合はモノではなく対人サービスなので、サービスの説明書(パンフレット的な物)を作ることにしました。
同時に「幸せ視点の経営学」講義「リーダーシップの技術」で、「意味を共有する(Whatではなく、まずWhyを伝える)ということを習ったばかりだったので、それを活かしてスライドの最初に「どうしてこのサービスが必要だと思うのか」のWhyを入れ込むことにしました。
「幸せ視点の経営学」は「イノベーション」と同時並行で学べますが、ほかにも「ティール組織」(斉藤先生から、実現したらこの組織はティールで運営したいね、とアドバイスいただいており私もそう思っています)など、双方が絡み合い学びが深まる構造になっていると感じます。大変だけど一緒にやる意味があるなあと。
また、前回フィードバックいただいた「社会にどう思われたいか」「旦那にどう思われたいか」という社会的なジョブも踏まえて、導入としてみました。
一番のネックは「どんな人がくるのか?」というところだと思うのですが(育児経験のない大学生でもちゃんと受け入れてもらえるかどうか)、ニチイの産後ケア資格のパンフを参考に「こんな内容を身につけていたら安心かな」という項目をピックアップ。夜のケアだけに特化すればいいので、講習もそれほど難しくないかな?と思いつつ。。。実際にはいくつか私も資格を勉強して、監修の先生を見つけて作り上げないといけないかなあ。
しっかし、産後ドゥーラなど資格取得にかかる金額にびっくり。数十万円もするんですね。せっかくとったのに仕事がない!なんてこともあるだろうなあ。資格ビジネスだから仕方ないと思いつつも、もしナイトナニーの研修プログラムや認定制度を作ったら、オープンにしてだれでも格安で受けられるようにしたいなと思いました。そうすることで、必要な知識とスキルがどんどん広まっていければ、ちょっとした育児のサポートがもっとやりやすくなるのになあと。
サービス内容や金額はあくまで仮で、次回PFSインタビューで実際の声を引き出します。金額は思いっきりとがらせたくて、3000円のシッターを9時間呼ぶとしてその4分の1を目指してみました。何となく感覚的に6000円台~7000円台が継続的に利用したいと思うぎりぎりの範囲だと思うんだよなあ・・・。なんて。
このあたり考えだすと止まらないので(笑)プロトタイプがある程度完成したら後は聞くのみ!ちょうど今週のしいたけ占いが「考えるのではなく、迷ったら聞け!」という「え?見てるの?しいたけさんどっかで見てる?」的なアドバイスだったので、うだうだ考えず次へ進もうと思います!
ロゴくらいかわいいのあると形がしまるなあと思っていたのですが、斉藤先生から教えてもらったCanvaというアプリで簡単に作れて感激!今はこういうのもあるんですね。。。携帯で移動時間にポチポチするだけで、それっぽく作れておすすめです!
コロナの影響におびえつつ、つづきます。
つづく
【実録hintゼミ】イノベーション実習5~ソリューションを考える
前回の補講を受け「ナイトナニーを安くする」方向性で具体的に考えることに決めました。
いよいよ具体的なサービス内容を考えていきます。
まず講義で学んだのは「ジョブ理論」。
人がサービスを使うときには、何らかの「片付けるべき仕事(=ジョブ)」があると考え、それに合った解決方法を考えるというもの。
ジョブには3つあり、それぞれ具体的な例を自分に置き換えてみるとよくわかりました。
・機能ジョブ(目の前の何かを何とかしたい)
…新しい物干しハンガ
ー(洗濯ばさみが三分の一くらい壊れちゃって全然干せない!)
・感情ジョブ(自分がこう思いたい、思いたくない)
…クナイプのハンドクリーム(香りで気分が上がる、リラックスできる)
・社会的なジョブ(人からこう思われたい、思われたくない)
…定期的な髪や肌のメンテナンス(見た目をできる範囲で整えておきたい、活発に見せたい)
つぎに、顧客がジョブに出会うまでの流れをカスタマージャーニーにまとめます。
ジョブは顧客が置かれた状況によって変化するため、状況や購買行動を4段階ほどに分けて、シートに埋めていきました。
ここでつまづきました…。というか、悩みました。
ジョブへの落とし込みは得意の妄想や、自分の育児日記を読み返して何とか埋められたのですが、カスタマージャーニーというのがピンとこず…。
ナイトナニーの場合は「知る→登録する→使ってみる→継続利用する」の一本の軸しか想像ができず、でも、なんだかしっくりいかない…これでいいのかしら?
一度書いたカスタマージャーニーを斉藤先生に見ていだきご意見を伺うことに。(Facebookでいつでもアドバイスがいただけるのがとってもありがたいです。そしていつもお返事が早い!!!( ゚Д゚)ひ~!)
以下いただいたアドバイスです(原文掲載)
1. ジョブ
ジョブを考える上では「より具体的な状況」を想定することが大切な点です。寝たいと思うのは、具体的にはどういう夜でしょうか?ふと、寂しい、育児の大変さを共有したいと思うのは、具体的にはどういう瞬間でしょうか?無責任な母親と思われたくないと思うのは、具体的にはどういう時でしょうか?
2. カスタマージャーニー
こちらは提供者視点になっているように感じました。ジョブの「状況」をまずは丁寧に考えてみて、その上で、完全に顧客視点でジャーニーを考えると、すこしかわってくるのではないでしょうか?
ビジネスバーソンは、一般的に先を急ぎすぎます。具体的なサービスや価格などを考える前に、完全に顧客視点になりきって、その体験を想像し、どういう障害があるか、その特に(情報接点を意識しながら) どんなサポートがあるとすばらしい解決策になるかを考えたいです。
最後のアドバイス、まさにまさに、と納得。CPFインタビューの時と同じく「生みの親ごころ」がさく裂してしまいました。というか、会社での仕事のやりかたが染みついてしまっているせいか、とにかくアイディアがでたらすぐに「提供側目線」で考える癖がついているようです。
〆切が迫っていたり、成果を早く求められるがあまりに「はやく解決策を!」「この解決策はどうだろう?」と考える頭になってしまっているんだなあ…。
ちょうどこの間ヒアリングしたママ友だち2名にLINEで感触を聞けたので、それを参考にしてもう一度、徹底的に顧客視点で考え直してみました。
じっくり考えると、もっともっといろいろな「状況」が浮かんできました。
・とにかく誰でもいいから抱っこしてて!!!寝たい!って思っている
・昼間におでかけやイベントがあって「子どもが今夜寝れなかったらどうしよう」って不安になることあったなあ
・いっつも体が疲れて肩こりもひどくて、でもゆっくりお風呂にも入れなかった
・「シッターを利用している」って言うと、経済的に恵まれているととられて引け目を感じる人もいるかも。「他の人は一人で頑張っているのに」と言われて傷ついたり。
こうしてできたシートが以下の3枚。最終的にどんなサービスか、まで落とし込みます。ふう…。
2度目の提出で、斉藤先生からは以下のアドバイス(原文掲載)
①全般的にですが、言葉は網羅的・説明的ではなく、シンプルに短くまとめられると、もっと人の心に響く
②社会的ジョブは他にありませんか?ママ友にこう見られたいとか、旦那さんにこう見られたくないとか?
言葉、難しいなあ…。具体的に、と思うと長くなってしまうのよね…。
社会的ジョブは確かにまだありそうな気がします。まだ日本になじみのないサービスは、特にここが重要な気が。(無痛分娩を選択したときに、何人もの人に「痛くても産めるのに何で?」と言われてちょっと凹んだことを思い出した)
・ママ友に…金銭的に恵まれているわけではないということ、手抜きをしているわけではないと理解してほしい
・旦那に…(このポイントは大事かも!)「旦那が頼りないと思っている」と思われたくない(明日も仕事があるし、大変なことは分かっている、でも体は辛いのよ、的な)
このあたり「新しいシェアの形に貢献して、自分も社会貢献に参加している」という説明がつくと参加しやすいかな?夫婦で育児を乗り越えるのが理想だけれど、現実的に難しい場合に「第三の手」として、旦那さんからの提案(プレゼント)という形をとるのもいいかもしれないなあ、と考えたり。これは見せ方やプロモーションの時に役だつかも。
考えることがありすぎて、すでに頭がパンク状態ですが、まだまだイノベーションの道は続く…( ゚Д゚)
次は出来上がったソリューションシートを基に、プロトタイプを作ります!作るものいっぱいあるよ!
つづく
【実録hintゼミ】イノベーション実習4~対話してアイディアを磨く
CPFインタビューを終えて、2つの方向性が出てきてしまった私。ちょうどhintゼミの補講があり、斉藤先生に直接お会いして相談する機会をいただけたので、行ってきました!
いつも火曜日に通学スタイルでのゼミが開催されている浜松町の(株)コトブキへ。
線路の真横、走り去る新幹線を大窓から望み、室内は滑り台まである遊び心満載のフロアでした。いいな~、こういうところは楽しいアイディアがたくさんうまれそう。
補講日はみんなで映画「happy」を見つつ、持ち寄りの料理やお菓子をたべお酒を飲み、合間に斉藤先生に個別相談をし、そして最後はグラレコの講習会という盛沢山の内容でとってもとっても楽しかったです!お酒が入ると思考が停止するので、おいしそうなワインは飲めなかった。。。残念!でも写真を撮ったのでいつか購入します!
▼ラムネを製造しているメーカーさんが作ったワイン。瓶が超かわいい!!です。味もとってもおいしかったとのこと。飲みたかった。。。
映画もよかった~。途中個別面談で抜けてしまい見れなかったので、レンタルしてみよっと。
▼「happy~しあわせを探すあなたへ~」
http://www.happyrevolution.net/
そんな感じで(どんな感じで?)受けた個別相談。ナイトナニーで解決したかった、夜の育児の孤独感を、育児の悩みをシェアできるアプリの案も伝えましたが、斉藤先生の「本当にそれ、解決できるかな?」の一言で「で、ですよね~」と。。。「自分だったら使うか?」に自信がないことが一発で露呈。使わないな、私。ということでアプリ案は却下。
ネイルサロンや他サービスは競合がたくさんありそうなことと、価格を相当抑えなければならないこと。
そしてやっぱりナイトナニーのインパクトは大きい!これをもっと価格を下げる方向で考えられないか?というご意見。価格を下げれば絶対に需要はあると思っていましたが、どう考えても10時間近く人を拘束する仕事なので、どうやって下げていいのかあきらめていました。
斉藤先生が「10時間、起きてるの?寝ちゃダメ?例えば寝た分は安くするとか」とおっしゃっていて「確かに!!!!!」と。
自分の育児記録も読み直していたのですが、大体稼働時間って夜の半分くらいなんですよね。授乳20分、寝かしつけ30分~1時間 が夜中に多くて2、3回。
だったらそれ以外はナイトナニーも仮眠するなり休んでしまって、その分寝る場所や食事なども提供するなどお互いのメリットを盛り込んだら安くなるのではないか?
などなど、とっても素敵なアドバイスをいただいて、目の前がパアッと開けた感じがしました。いや、本当に。
そうだよな、やっぱり「本当に課題だと思っていること」のほうが、やる気が出る!
ナイトナニー路線に決めたぞ~!!!
さっそくアイディアシートを練り直し。
アイディア案は「ハーフ・ナイト・ナニー」(仮)
・休憩5時間込み、10時間で利用料7000円~6000円(複数回利用で割引あり)
・育児の体験、仮眠スペースと夜食の提供など、担い手のメリットもだし、給与は一回5000円+交通費など実費
・ミルク、寝かしつけ、おむつに絞ったお世話とし、研修でしっかり身につけてから派遣
・保険でトラブル対応
・事前マッチングをしっかり(キッズラインのようなプラットフォーム型にはしない)
本当はもう少し「助け合い」的なネーミングをつけたかったのですが。。。とりあえず仮で。半分助けて半分休むからハーフ、的な?料金は通常の半額~3分の1を目指したいなと。
ざっくり考えた案を、夜泣きに苦しんでいた経験のあるママ友に「つかいたいか」を、大学生のかたに「やりたいか」をヒアリング。
感触は良さげです。「ネイルサロンより、ナイトナニーを使いたい」といううれしい声も!!^^よ、よかった~!!
これを軸にソリューションを練っていこうと思います。
つづく
【実録hintゼミ】イノベーション実習3~ユーザーに共感する
前回考えだしたアイディアシートをもとに、計7名の子育て中のママにCPF(顧客課題FIT)インタビューを行います。
順番は前後しますが、アイディアシートを考えるにあたって、実際にどんな人がこのサービスを利用するか、事業者の視点ではなくユーザー視点に一度切り替え、以下を丁寧にワークシートに落としていきました。
・ユーザーのペルソナ
・インサイトを満たす代替品の洗い出し
CPFインタビューの時もそうですが、イノベーション実習では頻繁に「事業主の視点」と「ユーザー視点」の切り替えが必要だな、と感じます。そして、ついつい、「事業主の視点」でサービスや課題点を考えてしまいがち。
私もことあるごとに斉藤先生からアドバイスをいただいてしまいます。。。
ビジネスバーソンは、一般的に先を急ぎすぎます。具体的なサービスや価格などを考える前に、完全に顧客視点になりきって、その体験を想像し、どういう障害があるか、その特に(情報接点を意識しながら) どんなサポートがあるとすばらしい解決策になるかを考えたいです。
顧客視点になりきる、難しいです><
話がそれました。
CPFインタビューを行う目的は3つ
・製品リスク「その課題は本当に存在するか?」を確かめる
・顧客リスク「誰が困っているのか?=そのサービスを使うか?」を確かめる
・市場リスク「競合(既存の代替品)は何か?満たしていないことはあるか?」を確かめる
です。
自分が考えた「課題」は本当に正しいか?を確かめるのが主目的であり、「アイディア」についての意見をもらうのはその次、というのがポイント。アイディアの精度はこれから練るので、まずは顧客の課題の存在と本質を確かめる、というステップです。「そもそも、お客さんにその課題はあるのか?」を確かめるステップになります。
ここがポイントで、どうしても自分の考えたアイディアについて聞きたくなってしまうのですが(いわばアイディアへの親心)、そうではなく「課題」を掘り下げる。私も最初、出したアイディアについてヒアリングをするのだ!と盛大に勘違いし、ヒアリングシートを作成していたのですが、斉藤先生にアドバイスいただいて気づきました。。。
そうして臨んだインタビューの結果以下のことがみえてきました。
・専門家への相談と、ネイルをしたい人は課題がことなるのでどっちつかずになりそう
・専門家の相談ではなくても、たわいのない話をするだけで十分という声多数
・とにかく子供と二人きりになりたくない&誰かと話したいニーズはある
・ママだってきれいになりたい!という気持ちは強い(がまず育児が落ち着いてから)
→「誰かと話せる&子供とのお出かけでリフレッシュして、かつ家でもうれしいお土産がある」というフレームはいかせるので、ネイル以外の方向性でも考えてみる価値はあるかなと。ただし、値段は相当安くしないとだめ(2000円託児付きみたいに)なので知恵の絞りどころ。。。ママサークルなどでもいろいろ実施されているので競合もたくさんいそうです。
また、話を聞いていくうちに「寝れないのが一番つらい」「夜間がつらい」という声が圧倒的。一人のママが「海外ではナイトナニー(夜間のベビーシッター)というのがあり、一部の人は使っている」との情報を。
さっそく調べてみました。
裕福層やバリバリ仕事をこなすタイプの女性に利用されている様子。日本ではシッターマッチングサイト「キッズライン」で夜間OKの方の登録はあるものの、他社での「ナイトナニー」としてのパッケージ商品は見つけられませんでした。(もしかしたらあるのかな)
お!
これはチャンスかも!
と、いうのも「海外にはあって日本に導入されていないもの」はイノベーションのチャンスがある!というのを習っていたので。ナイトナニーについては海外のサイトしか情報がなかったのですが、調べてみると「タリーと私の秘密の時間」という映画に出てくるらしく、さっそくTUTAYAでレンタル。
「タリーと私の秘密の時間」2018年公開
ジェイソン・ライトマン監督、シャーリーズ・セロン主演。「人に頼れない」完璧主義で3人の育児中の主婦が、若きナイトシッターとの交流によって心と体を回復していく。だけどそのシッターには秘密があって。。。というお話し。
この映画のために18キロ太ったシャーリーズ・セロンが魅せる「母親が抱える育児の孤独と疲労」に胸を締めつけられる序盤。すっかり忘れていた夜間授乳のつらさがフラッシュバックして、「うううう~~~~わかるうう~~~~」と、途中苦しくなりましたよ。そーだよなあ、これが一番つらかったなあ。
加えて夫は朝まで寝てたり(ホルモンの関係で仕方がないとは知っているがせめて起きる努力はしてほしいよね)、おむつ替えやミルクなど「母親じゃなくてもできること」を全然やらなかったり、冷凍食品しか出せないくらい疲労困憊しているのに嫌味を言ったり。。。う~ん、海外でも共通なのですね、この辺は。
でもでも、夫は夫で自分なりに妻の健康には気を使っていて。育児には前向きだし、決して「何でもお任せ」がいいとは思っていない。だけど、どこまでやるべきかを分かっていない。
・パートナーの状況や自分ができることの理解が不足している。
・お互いがお互いの状況や理解、キモチをうまく共有できていない。
のが原因かな。そういえば私もよく「もう無理!外で息抜きさせて!!!」と旦那に爆発してたなあ、と思い返しながら観ていました。
この「『できること、してほしいこと』と『お互いの状況』の理解不足」が「課題」なのでは???夫婦でスムーズにコミュニケーションできて、一緒に夜間授乳や育児を乗り越える何かアイディアはないかな?できれば、楽しく、前向きに!
と、新たな「課題」に、ピボット(方向性やアイディアを微調整する、方向転換すること)するかどうか迷ってぐるぐる。
ナイトナニーを日本に導入する!というアイディアにするのもありだと思いますが、シッター文化が浸透している海外でも、料金が高いナイトナニーは「気楽に使えるサービス」ではないみたい。誰もが気軽に使えるアイディアを考えたほうがいいのかも。いくら共働き夫婦が増えると言っても、一晩に2万以上もかかるサービスを毎日使えるのはごく一部の人しかいないはず。私が目指したいのはそこかなあ?
な~んて、悩みながら進む感じがずっと続いています。起業家の人はこれをもとにご飯を食べているんだから本当にすごいなあ。。。
(あ、映画は普通におすすめです。育児がどんなに大変か、世の旦那さまやこれからママになる人は観ておいて損なしです!)
続きます。