行動の四角形を「水泳やっぱいかない事件」で振り返る。
親業で習う「行動の四角形」を今日は最近我が家で起きた「水泳やっぱいかない」問題とともにご紹介したいと思います。
親業では相手の言動を主観で判断せず事実のみでとらえるために「行動の四角形」というツールを使います。↓こんなのです。
「行動の四角形」は三つのエリアに分かれていて、それぞれ問題を抱えている人が異なります。
①つ目のエリアは「子が問題を抱えている」
例えば、
・欲しいおもちゃを貸してもらえない
・おなかがすいた
・夕食のメニューが好きじゃない
とか、子ども自身が「嫌だ」「困った」と感じていることになります。大切なのは、親が問題をもっていないこと。親が少しでも「嫌だな」「困ったな」と思っていたらそれは③つ目のエリアになります。
②つ目のエリアは「子が問題を抱えていない」
平和な世界です。毎日がこうだったらいいのに・・・と、願わずにはいられません。そんなわけはないのですが。
③つ目は「親が問題を抱えている」
たいていの親子喧嘩はここのエリアで勃発します。
・テレビを見ていたので家を出る時間が過ぎた
(ので、私=親が約束に遅れた)
・おやつを食べたからご飯を残す
(ので、私=親はがっかりしている)
・おもちゃがだしっぱなしなので掃除しにくい
(ので、私=親の掃除の時間が長い)
それぞれどのエリアで起こっているのか見極めて、それぞれのエリアごとに適切な方法でコミュニケーションしていく、というのが親業の基本的な行動方法です。(と、私は理解しています)エリアの見分けが間違っていると、間違ったコミュニケーションをしてしまい、さらに事態が悪化してしまうことも。例えば、親が「困った、~してほしい」と思っている(③のエリア)のに、①のエリアのコミュニケーションをとると、子どもが「まどろっこしい言い方するなよ、結局~してほしいだけだろ!!」とブチ切れてしまうことになります。成長期&反抗期の男の子ママには避けたい事態ですね、おーこわ。
さて、最近我が家で起きた「水泳教室、やっぱいかない」事件。
事の始まりは、半年前プール好きな次男に何か習い事をと、近くの水泳教室の体験会に参加しました。保育園のお友達も一緒のクラスにいたので「お、これは気に入るかな」と期待していたら、体験後「もう行かない」とな。
あ、そう。楽しそうだったのに…??
(ちょっとがっかり)
でも、まあ「体験教室」なので、「じゃあ別の習い事にしよっか」と、親の私も全く問題なしということで。
その時は完全に①のエリアなわけです。↓
子どもに問題があるだけなので、能動的に聞いてあげることが有効です。私も、「そっか~、緊張しちゃった?」と聞いてみました。(今思うと、尋問っぽいなあ、反省。能動的に聞くって本当に難しい。先生が男の先生で、ちょっとびっくりしたらしいです。まあ、習い事自体が、初体験だったしな。。。)
で、10月末に再び「やっぱ、プール行きたい」と言い出して。体験はもうしてしまったから、今度はちゃんと通うんだよ、と言い聞かせてみたけれど「うん、行く」とのこと。
おおお!うれしい!
ようやく彼にも「やりたいこと」が!?
と、よろこんでスケジュールを確認し、予約をし、入金し、専用の水着セットとプールバッグを購入し(高い!)、いざ初回レッスンを終えた彼から一言。
「やっぱ、行かない」とな。
は????
いやいやいやいや~~~~
まって。
その時の状況はこちら↓
うすうす、そのリスクは感じてたものの、初回からそれかよ!!!!!!!!!お前の根性はそんなもんかい!(怒)
「あのね、お金を払ってしまったからお休みすると、無駄になるの」「体験じゃないよ、って言ったよね?がっかりしちゃうよ」と、必死に私メッセージを伝えるも・・・
結局今回は私が折れました。
お互いで話し合う方法もできるのですが(勝負なし法といいます)、恐らく次男は一度行きたくないと言ったら絶対に曲げないタイプなので、自分の負担を考えて。
嫌なことは上達もしないし、それに月謝を払って無駄にするくらいなら、6000円ちょっとくらい諦めます・・・ううう。高い勉強料だわ。
ちなみにまだ①のエリアなのは、あと数回は教室に行かなくてはいけないという彼の問題が残っているから。「え~、行きたくないよ~」という次男をなだめて教室に行くことになりそうです。とほほ。
ちなみに、なんで嫌なのかを再度聞いてみたら・・・
「呼び捨てにされるのが、嫌」
え~~~~~~~~~~
そこ!?
おしまい